「地域コミュニティ」の

      基本的な考え方      平成2162

  1 長岡京市の未来に向けて

≪まちづくり≫

本市では、人と環境にやさしい「まち」、住みつづけたい長岡京の実現を目指し、自然と環境と人が共生できる“まちづくり”に取り組んでいきます。

≪キーワード≫

特に、「環境」「健康」「安全」を基本に、地域力・文化力をキーワードとして施策を推進していきます。

≪その実現のためには≫

その実現のためには、地域力・地域コミュニティの活性化が重要であり、地域の「環境」「健康」「安全」に関わる課題解決のために、各団体や個人など地域の皆様の力が必要となっています。

 

2 地域コミュニテイ(地域社会)の現状は?

≪地域を基盤とした活動≫

本市では、自治会、体育振興団体、PTA、老人会など、地域を基盤にした団体・組織を中心に、さまざまな地域活動が行われています。

≪校区における各団体の状況≫

  校区の各団体では、価値観の多様化の中で、地域への関心が薄れ、隣近所との人

間関係も希薄となり、なかなか担い手が育たないために、本来の活動が十分にできない状況が見られます。また、役員体制においても、一人の人がいくつもの団体の役職を担っていたり、活動内容についても、重複したりしている現状が見られます。

≪NPO法人と地域の課題≫

  一方、地域を基盤としないで、校区内外でボランティア活動やNPO法人の活動も活発化してきているのも事実です。

特に、少子高齢社会の進行に伴って、高齢者や単身世帯の増加、災害時の要配慮者への対応が課題となっています。さらには、未来を担う乳幼児や子どもたちが、安全安心に生活し、健全に育つ環境になっているのかを検証しなければなりません。

 

3 なぜ、今、地域コミュニティか?

≪地域のための活動と現状≫

  長七小校区には、20余 りの組織・団体があり、それぞれの組織・団体が補助金や会費などにより、地域や地域住民のために精力的に活動されています。しかしながら「頑張って活動し ているが、なかなか、校区全体に広がらない」「各団体の構成団体になっていて、本来の活動ができない」などの状況が見られます。

≪地域住民の総意(地域コミュニテイ)≫

   このような状況の中で、長七小校区の住民自らが、教育、子育て、健康、福祉、防犯、防災、環境、まちづくりなど、校区の課題にどのように対応していくの か、どのような校区にしていくのかなど、地域住民の総意で取り組んでいくために地域コミュニティの活性化が大切であると言えます。

 

≪地域でキャッチフレーズを≫

例えば、キャッチフレーズとして

  *地域コミュニティで暮らしやすいまちに!

  *地域の、地域による、地域のための地域コミュニティづくりを!

  *校区みんなの力で、住んで良かった魅力ある地域づくりを!

  *地域コミュニティの力で、未来と郷土を担う子どもを!

を掲げて、自分たちの力で誇りに思える校区づくりを目指そうではありませんか。

 

4 どのような体制で地域コミュニティを活性化するのか?

≪地域の課題解決のために≫

地域社会を取り巻く状況は多岐にわたり、複雑になっています。従来通りの本市

行政が主導で実施する施策では、地域住民のニーズに応えられなくなってきており、地域の課題に対して、きめ細かな施策やサービスとならない状況になっています。

  しかしながらこのような状況の中でも、校区各団体が、地域のために、子どものために、高齢者のためにと、地域の課題解決のために、精力的に取り組んでこられ、成果を挙げておられます。

≪地域・住民の力(地域コミュニティ活性化)で≫

 これからは、行政がサービスを提供し、市民がサービスを受けるという考え方を

意識変革し、地域・住民の力(地域コミュニティ活性化)で自然と環境と人が共生

できる“まちづくり”を実現できる地域コミュニティを整えることが必要です。

≪(仮称)地域コミュニティ協議会の設置≫

そのために、地域の「環境」「健康」「安全」等の現状や課題、その解決に関して

協議、調整する場として、(仮称)地域コミュニティ協議会を設置し、必要に応じて事業・活動内容を見直し、重点化・焦点化を図る必要があります。

≪地域の総意と力で≫

  新たな組織が作られて、さらに、多忙になるのではという危惧を持たれるかもしれませんが、情報収集及び発信(地域コミュニテイニュース発行)が地域の隅々まで伝えられるシステムを作れば、お互いの活動が共有でき、地域の絆と連帯が深ま

っていきます。

  校区の課題を各団体間で調整し、共同で連携して実施したり、校区の課題解決のためにどの団体(例えば、専門委員会)が役割を担い、責任を果たすのかを明確にしながら、地域の総意と力で取り組んでいけるシステムを再構築することが必要です。

 

5 なぜ、今回、長七小校区をモデル地区としたのか?

≪スポーツを通した地域コミュニティの醸成に寄与≫

  長七小校区は市内でいち早く総合型地域スポーツクラブを結成されました。総合型地域スポーツクラブは、新たなまちづくりの方策として、生涯スポーツ社会の 実現に向けて、スポーツを通して地域コミュニティの醸成に寄与しようとするものです。 その組織も地域の様々な団体が参画され、まさに地域コミュニティの 活性化を進める一つの切り口になるものです。

≪開放センターを地域コミュニティセンターに≫

 また、その拠点として開放センターが設置されており、場の活用も図れます。そういった事情を考慮して、まずは長七小校区をモデルに、地域コミュニティ活性化に取り組みたいと考えています。

 

6 地域コミュニティセンター(開放センター)の役割は?

≪地域コーディネーターの配置≫

地域コミュニティセンター(仮称)には、地域コーディネーターが配置されていま

すが、各団体間の事業や活動を調整したり、地域の実態を把握するとともに、地域の声を市政に届けたりします。

≪地域コミュニティセンター(開放センター)の役割≫

次のような点で地域コミュニティセンターの役割及び運営を考えています

ので、ご理解ご協力をお願いします。

1)地域の「よろず」相談窓口の場

*地域の課題や問題、市政や施策についての要望や意見、各団体の活動や課題など、どんなことでもお聞かせください。

2)地域コミュニティの場

*校区各団体やNPO、各種サークル、グループ・個人が気軽に集まって、会議や打ち合わせをしたり、さらには、活動やコミュニケーションの場として活用していただけます。

*事前に申し込みが必要です。(地域コミュニティセンターまたは市民参画協働政策監へ)

3)情報収集と発信の場

   *情報収集と発信のセンター的な役割を果たし、センターに行けば、知りたい情報が得られるよう整備します。

   *校区各団体の総会資料や活動内容、チラシ、ニュースなど、「いつでも、だれでも」が活用できるように整備します。是非、資料の提供をお願いします。 

4)緊急時の連絡・通報

   *長七小は、災害時の緊急避難場となっていますので、災害等緊急時には、各自治会と連携して、地域のセンター的な役割を果たします。

5)地域コーディネーター常駐日時(センター開設日)

*地域コーディネーターが、毎週、曜日(13:30~16:30)に在室しています。

 但し、上記時間帯以外でも対応しますので、事前に、ご連絡ください。

TEL&FAX (075)953-0414

 Eメール    nacoco7@net.email.ne.jp

*上記時間帯以外は、企画部市民参画協働政策監 地域コミュニティの担当へ

     TEL (075)955-3164